2014年12月4日木曜日

全国アニメ聖地サミットin豊郷 基調講演に関するまとめ(前半)

全国アニメ聖地サミットin豊郷の基調講演に関する内容を2つに分けて紹介します。
前半は山村高淑さん/北海道大学教授 の講演を、
後半は柿崎俊道さん/聖地巡礼プロデューサー の講演をまとめています。
講演自体が配布された文献、発表スライドを基に展開されているため、本文の各小節に対する回答が適切でない箇所があります。ご注意願います。
また、論旨を逸脱せぬよう関係論文等にも目を通していますが、正確なニュアンスを知りたい場合はそちらの関係論文本文に目を通すことを強く勧めます。

あくまで、当日どのような講演が行われたかの参考になれば幸いです。

北海道大学観光学高騰研究センター 山村高淑
「アニメ聖地巡礼」と「コンテンツツーリズム」 ~作品への愛と旅することの本質について考える~

まずはじめに、私は「コンテンツは国境と世代を超える」ということを重要なテーマとして考えている。
例えば、2006年、フランスのリベラシオンが発行した新聞において、ポーランドとベラルーシの国境で16歳の少女二人が国境警備隊に拘束された。
その際、彼女たちの目的は日本に行くことであった。
彼女たちは日本のマンガ、ビジュアルバンドのファンで、その聖地である日本に陸路で行こうとした。
陸路というのが笑いを誘うが、当時日本ではこのような人達がいるのかと驚いた。

※注釈
2006 年 6 月に仏紙リベラシオンが伝えた事件は、「訪日動機」に関して、新たな観光研究の視点が必要であることを否応なく突き付ける顕著な例となった。
同年 6 月末、16 歳のフランス人少女2 人がパリから列車の旅を続け、ポーランドからベラルーシに出国しようとしたところを、ビザ不所持の理由で国境警察が拘束。
彼女らは、陸路で日本を目指していたという。日本の漫画やビジュアル系バンドの大ファンで、その発信元の日本に行こうと思い立ったという。
朝鮮半島までの陸路は鉄道を乗り継ぎ、海は船で渡ろうと計画していたそうである。
 “Lorie et Jennifer, fugue sans visas vers le pays des Manga” Libération 2006 年 7月 1 日。
日本でも「「あこがれの日本」へ家出」朝日新聞東京版 2006 年 7 月 5 日(朝刊)6 頁などの記事で報道され話題を呼んだ。
こうした現象を 19 世紀のジャポニズムと同様の現象と捉える向きもあるが、当時と決定的に異なる点は、この事件が示すように、交通機関の発達を背景として、コンテンツへの興味が観光行動に容易に直結する点にある。
さらに言えば、情報伝達のスピード、情報共有の同時代性、極めてサブカルチャー色が強い点、メディアとコンテンツの多様性、なども、19 世紀のジャポニズムと異なる特徴であろう。 
山村高淑 観光革命と 21 世紀:アニメ聖地巡礼型まちづくりに見るツーリズムの現代的意義と可能性より抜粋 )

それ以外にも、登壇者が自ら体験された事例をいくつか紹介されました。
1) 日本ではなく、台北地下鉄で鳥居とオリジナルアニメキャラクターが観光の名所となっている事例
2) アニメ関連イベントに関してフェイスブックで投稿したところ、イギリスの大学の著名な教授からメッセージが届いた事例
3) 洞爺湖でのマンガフェスタ、コスプレにより世代を超えてコミュニケーションが発生する事例
4) フランスジャパンエキスポでの盛り上がり
等々、自身や研究室の方のコスプレ写真等を交え、コンテンツの可能性を面白く紹介されました。

それを踏まえ、以下の4項目に関して主に講演を行う
1) 言葉の定義: 「コンテンツツーリズム」、「聖地巡礼」、「ツーリズム」とは
2) 日本政府は「アニメ聖地」をどう位置づけているのか
3) 大衆文化としてのコンテンツツーリズム: 民(ファン)が育てた聖地巡礼という大衆文化について
4) 「聖地巡礼」「コンテンツツーリズム」の可能性と課題

1) 言葉の定義: 「コンテンツツーリズム」、「聖地巡礼」、「ツーリズム」とは
A. 「コンテンツツーリズム」とは
近年、コンテンツツーリズムという言葉を非常によく耳にするようになった。
これを議論するため、メディアとコンテンツの関係に関する変遷をまとめる。
観光研究において、メディア側がどのようにして観光を誘発してきたかは頻繁に研究されている。

19世紀: 写真、絵葉書、雑誌から此処に行きたいというイメージを誘発する
20世紀前半: 映画 e.g.ローマの休日等 戦後にはテレビといった映像媒体
現在: ネットをはじめとする複数のメディアにより一つのコンテンツが同時に展開

旧来ならば映画、TVが誘発するツーリズムというように、メディアとツーリズムを不可分の纏まりとして捉えていた。
現在は、様々なコンテンツが同時に進行しているため、何のメディアが主要因かという点が見えづらい時代である。
そのため、コンテンツツーリズムという概念が生まれてきた。

例としては2005年のyoutube社設立、2007年のニコニコ動画サービス開始が挙げれられる。

このような現状の中で、聖地巡礼(アニメツーリズム)において核となるコンテンツを、大きく3つの視点から見ることができる。
1. コンテンツホルダーたる製作者
2. コンテンツを享受するファン
3. それらを受け入れる間口としての地域
である。この3つによって聖地というのは成立している。
その中で、ファンがコンテンツを大事にすることで町おこしに繋がり、この現象が近年注目されている。

B. 「アニメ聖地」とは
通常、アニメ聖地というとアニメの背景、舞台のロケ地、作者や制作会社等に関係する場所がまず思い浮かぶ。
しかし、舞台でなくとも聖地となりうる場合がある。
それはファンが作品へオマージュを捧げることが出来る、作品世界を実感できる場所である。
例えば、横須賀の艦これ等。
また、誰がなんと言おうと大切なものを大切といえる場所も聖地たりうる。

C. 「ツーリズム」とは
近年、盛んにツーリズム研究が行われている。
その本質は【ツーリズムは自分を映す鏡である】という言葉に集約できる。
つまり、観光という行為を通して、ホストであれば自己の資源の価値を再認識、再評価する契機となる。
特にアニメ聖地巡礼では、アニメという外部の視点から価値を再認識できる。
豊郷の旧校舎しかりである。

2) 日本政府は「アニメ聖地」をどう位置づけているのか
歴史的には外務省が最も早くポップカルチャーに注目した。
外務省がポップカルチャーを活用した例として、2004年に自衛隊がイラクのサマワにラッピング給水車を派遣したことが挙げられる。
地元民に日本が平和的な支援を行うことをアピールするため、現地で人気のあるマンガであったキャプテン翼をラッピングし派遣した。
参考HP:
外務省: 在サマーワ連絡事務所より サマーワ「キャプテン翼」大作戦 -給水車が配る夢と希望-

観光に取り入れられる契機となったのは、2003年である。
当時の小泉首相が日本を観光立国にすると発表した。
観光立国元年ともいわれるこの時期、日本で誇れるものは何だという議論が活発化する。
2003年は冬のソナタが日本テレビで放送され、それまで韓国という国に興味のなかった女性が大挙して聖地巡礼に出かけた。
それまでの旅行地として印象をガラリと変えた韓国の実例から、フィルムの持つ力、コンテンツによる力を日本政府は認識することになった。
2005年、国交省、経産省、文化庁が報告した『「映像等コンテンツの制作・活用による地域振興のあり方に関する調査」報告書』の中で、初めてコンテンツツーリズムという言葉が使用される。
2010年、上海万博に合わせて、「JAPAN ANIME TOURISM GUIDE」を観光庁が配布する。
2011年にはJNTOが「JAPAN ANIME MAP」が発表される。

JNTOのサイトでは「JAPAN ANIME MAP」を見ることが出来ます。
Japan National Tourism Organization Web Site

2012年には『観光立国推進基本計画』において、ニューツーリズムのひとつとしてアニメの名が見られるようになる。
この中で、『アニメについては、作品の舞台となった地域への訪問など、参加者に対して周辺観光を促す地域の取組みを支援する。 』という文がみられる。

このように、1つの観光資源として注目されてきているのが現状である。
しかし、忘れてはいけないのは、政府が施策で行っていることと全く別の発生の仕方、ファン文化として聖地巡礼が生まれた点を強調しておきたい。

3) 大衆文化としてのコンテンツツーリズム
議論にあたり、アニメコンテンツツーリズムに関する系譜を大きく4つに分けた。
これらの各年代に転換期があったのではないかと考えている。
A. ~2006年: ファン主導期
→ 当時は地域と最初からタイアップするという例は見られない。
当時は自分で聖地を見つけて楽しむことが主流であった。
90年頃から聖地巡礼という行為が盛んになるが、70年頃からロケハン文化として同様の現象が確認できる。
e.g. 「アルプスの少女ハイジ」(1974)、「フランダースの犬」(1975)、「赤毛のアン」(1979)等

チューリヒ郊外のHirzel(ヒルツェル)には、アルプスの少女ハイジの作者であるヨハンナ・シュピリに関する博物館が存在する。
宮﨑駿も訪れたといわれるその舞台の一角にはアニメ版、アルプスの少女ハイジの看板が設置されている。
公式の画像が無かったため掲載しませんが、画像で探せば見つかります。
背景の美しさに惹かれ、マイエンフェルト地方へ赴く方も少ないようです。
山村先生もご自身のスイス探訪写真を紹介しながら現地の様子を講演してくださいました。

90年台になると、1つ大きな変化が訪れる。
ビデオテープの登場である。
ビデオテープの利点は一時停止を行えることであり、舞台を探す、背景の地図を確認することを可能にした。
当時の探訪例として挙げられるのがOVA「究極超人あ~る」(1991)である。
飯田線の舞台となった駅では、今でも20~30名程度のファンが集まり、駅清掃や究極超人あ~るの話題に花を咲かせている。

作中では、東京駅発~熱海・伊東~豊橋経由伊那市駅までのスタンプを全て集めることが出来れば旅費がタダになるというスタンプラリーを題材として、光画部が活躍します。
劇中には旅程や地図、件のΩカーブに関する映像もみられます。
冒頭、西園寺がスタンプラリーを企画する場面
鳥坂先輩の持つ光画部旅のしおりに登場

根強いファンも多く、ぼんぼり祭でも「~~~~光画部」という名入れが散見されます。(究極超人あ~るのファン?)
現在はAmazonでDVD版を購入することができます。

2. 2007~09年: タイアップ試行期
→「おねがい☆ティーチャー」(2002)、「涼宮ハルヒの憂鬱」(2006)が挙げられる。
特に「おねがい☆ティーチャー」では10年以上続くファンとの交流が行われている。
※注釈
『おねがい☆ティーチャー』ならびに『おねがい☆ツインズ』はその舞台が長野県大町
市の木崎湖周辺であったことから、放映後巡礼者が来訪し続けている。
こうした中、アニメファン有志と地元関係者が連携して、作品の時代設定である 2017 年
まで、今と変わらない美しい木崎湖の風景を残そうと、2007 年 8 月に清掃活動を核とした
環境美化運動「みずほプロジェクト」を実施、2008 年 9 月には第 2 弾が実施されている。
更に同プロジェクト実行委員会は、旅館・民宿の廃業が続き木崎湖周辺の街路灯の維持が
困難になっているのを救うための募金活動も展開している。
(山村高淑 観光革命と 21 世紀:アニメ聖地巡礼型まちづくりに見るツーリズムの現代的意義と可能性より抜粋 )

2006年に放送された「涼宮ハルヒの憂鬱」では、非常に精緻に描かれた背景が登場した。
ここで、多くのファンが背景の場所を探し当てることがブームとなった。
2007年には同アニメーション制作会社の作成した「らき☆すた」が放送される。
多くのファンが、京都アニメーションであれば背景モデルの地があるに違いないという推測のもと聖地巡礼を行った。
この後、角川と鷲宮の繋がりが生じたが、これがコラボレーションモデルの確立と考えられる。

本サミットで配布されたレジュメ集の中には「鷲宮におけるまちおこしの経緯」というタイトルで2004~2014年までの詳細な鷲宮で生じた活動年表が掲載されています。
出所は
山村高淑・岡本健・松本真治・山内正明・野村哲也(2010) 『鷲宮・幸手「まちおこし」年表(2004-2009)~鷲宮町と幸手市における地域振興の展開経緯~』
山村高淑・岡本健編 『次世代まちおこしとツーリズム』CATS叢書第4号. pp.77-80をもとに久喜市商工会青年部の方が加筆している資料です。
研究等で詳細な地域の動きを調べたい方がいらっしゃれば、資料請求をお勧めします。

3. 2009~11年: タイアップ方式確立期
この頃からタイアップ方式が確立されてきた。
顕著な例として挙げられるのが「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」(2011)である。
秩父が舞台となったこの作品で画期的だった点は、「秩父アニメツーリズム実行委員会」として西武鉄道をはじめとする地元10団体が参加する委員会を作成し、「地域委員会」と「製作委員会」のタイアップを行った点である。
この地域委員会方式によって、役割分担、タイアップ効果を広く地域へ浸透させることが可能となった。

JAGATの記事より 観光案内の一部としてキャラクターが使用されています
※注釈
秩父アニメツーリズム実行委員会の活動は、2010年8月のイベント「銀河鉄道999in秩父」を皮切りにスタートした。その後、アニメ制作会社から西武鉄道へ協力依頼があり、2011年4月放映の秩父をモデル都市とした「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の情報を得て、取り組み始めた。
アニメについて行政から積極的な広報はしなかったが、4月下旬になると聖地巡礼で秩父を訪れる大勢の若者の姿が町中で見られるようになり、商店街や地域住民の注目を集めた。
埼玉県は「となりのトトロ」や「クレヨンしんちゃん」など、アニメや漫画の舞台になることが多く、これらの文化を受け入れる素養があった。
「秩父アニメツーリズム実行委員会」には、2つの大きな役割がある。
1つは、観光客誘客やファンの「街なか回遊」を目的としたイベントの企画・運営、もう1つは関連グッズの企画制作である。前者は実行委員会を中心に、グッズは実行委員会メンバーの商工会議所が担当している。「商品化に関する目利きや専門知識など、ノウハウを持つ商工会議所が窓口に立ち、申請や版権料の支払いなどを代行してくれるため、アニメ制作会社にも商店街や地元企業にも喜ばれています」。
アニメ制作会社の承諾を得たグッズの商品化は、申請企業や商店が取引する印刷会社や製作会社へ発注するため、関連企業にも新しい需要が生まれる。こうして、「あの花」ファンはもちろん、商店や企業など関わる全ての人たちが恩恵を得るシステムが出来ていった。 
参考文献.
JAGAT: 「アニメの力で地域に若者を呼び込む ~観光都市・秩父の挑戦~」

この後、「輪廻のラグランジェ」(2012)の鴨川市、「あの夏で待ってる」(2012)の小諸市でも委員会方式が採用される。

4. 2011年~: 地域重視・多角展開期
現在は多角的な展開が見られるようになった。
その契機となったのが2011年の東日本大震災であると考える。
例えば「ガールズ&パンツァー」(2012)、「Wake Up, Girls!」(2014)等である。
制作側が明確に、被災地復興への貢献を念頭に、地域とのコラボレーションが行われた点にも注目したい。
この頃は、ロケハンの段階で、制作側と地域との根回しが十分に行われるようになっていった。

また、南砺市の「恋旅~True Tours Nanto~」(2013)では、地域限定配信をすることで観光を誘致する試みも行われている。
この点は、スマートホン等、メディアの進化によって新たに生まれた試みだと考えられる。

4) 「聖地巡礼」「コンテンツツーリズム」の可能性と課題
「文化財をどのように観光に活用し、保護していくか」という命題がツーリズムを研究する大きな目的としてあった。
そのような意味でみるならば、この豊郷小学校の経緯は代表的なモデルと考えられる。
文化財を次世代に継承していく際、全国的に多くの自治体が頭を悩ませているのは、ファンを増やすことが難しいという問題である。
地元の文化財を理解し、支援してくれるサポーターを、地元だけではなく全国に広めることで、認知するようにしたい。
しかし、建物の由来や技術等をプレゼンしたとしても、それに影響を受ける人は限られている現状があった。
アニメによる地域振興で注目すべき点は、今まで文化財保護のサポーターとして想定していなかった人に届けることが出来たことである。

豊郷の旧校舎も解体寸前までなったが、現在では「とよさと軽音楽甲子園」が開催される舞台となり、文部科学大臣賞、滋賀県知事賞、NHK大津放送局長賞まで創設されている。
文化財を保護し、継続して活用する例としても注目すべきモデルである。

最後に、コンテンツツーリズム進行で大切なことをまとめて〆る。
(1) まずはコンテンツが重要
→ その上で、作品への愛がなければならない。
地域の文化やコンテンツとビジネスの接点をファンや製作者と共に考えることが重要である。
(2) タイアップ相手の利益を考えること
→ 代表的な2つの方法がある。
「共同プロモーション」: e.g. BDが発売される際に地域の祭りとタイアップすることで両方の宣伝をする等
「ライセンスビジネス」: 売上のn%を支払うので、パッケージに使用させてもらう等
長続きしている聖地では、相手方のビジネスに関してもよく理解している。
(3) 舞台でなくとも、コンテンツと地域を面白い発想で結びつければ価値を創造できる
例えば宇宙戦艦ヤマト2199と日本三景のコラボレーション
参考HP:
宇宙戦艦ヤマト2199 公式HP: 宇宙戦艦ヤマト2199×日本三景タイアップが決定
松島観光協会: 日本三景・松島×宇宙戦艦ヤマト2199 のコラボレーションについて

公式HPより 宮島とのコラボレーション
また、同じく宇宙戦艦ヤマト2199と仙台市交通局がコラボした「icsca」のPR動画もその一例である。
製作委員会の方が遊び心を持って地域とタイアップしているという一例である。
参考HP:
仙台市交通局 公式HP: 『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』とタイアップ
you tube 松竹チャンネルの公式動画: 『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』×仙台市交通局 icsca発進

(4) 「古いもの」を「新しい方法」で見せること
(5) 「地域振興」という言葉を使わない
→ アニメと地域のタイアップが長く続く舞台は、「地域振興」という言葉を使っていない。
ファンにとって「地域振興をするから来てください」といわれても、それはそちらの事情だろうと感じてしまう。
(6) 地元住人の理解を得ること
→ 偏見、先入観をなくすことが重要。
埼玉新聞では、月に一度「サイタマニア」というほぼアニメ一色の広報誌が配布される。
記事では声優が聖地の紹介をする等して、地元住民への理解を促している。
参考HP: サイタマニア
(7) コンテンツのファンから地域のファンになってもらう仕掛けが必要
→ アニメファンはブランド・ロイヤリティが高い性質がある。
そういう方々が地域のファンになれば、末永く地域を愛してくれる可能性が高い。
(8) 大まじめに馬鹿なことをする
(9) 同じ価値観を持った地域と横につながること
→ 1つのアニメにおけるファンの市場はあまり大きくない。
しかし、1つの聖地から、次の聖地へファン同士が繋げていくことも多い。
巡礼は点ではなく線の性質を持っている。
(10) 「妄想にひたれる場所」をプロデュースしていくこと



以上が山村高淑さんの講演内容をまとめた記事です。
その他の資料として、山村先生が講演なさっている映像を紹介しておきます。
こちらも興味深い内容です。
youtube: 地域に向かうアニメ・コスプレ・若者たち / 山村高淑

誤表記、間違い等指摘があればコメント/メッセージを頂ければ幸いです。

以上

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