2011年10月16日日曜日

第1回 ぼんぼり祭り 監督達のトークショウ内容のまとめ

ぼんぼり祭で声優さん達によるラジオの公開録音が行われているその裏、
急遽、安藤監督と堀川社長のトークショウが行われました。
ちょうど物販会場へ移った際に始まり、運良くトークを聞くことが出来ました。
途中で会場へ移動したので、その時の内容は抜けていますが、覚えている内容を書き出しました。
お祭りの内容についてはいろいろなサイトでまとめられていますが、
トークショウの内容についてまとめられているサイトを見かけなかったので、
現地の様子が少しでも伝われば幸いです。

【以下トークショウの内容】

はじめに安藤監督、堀川社長が挨拶。
堀川社長より、ぼんぼり祭りがどのような経緯で始まったのかを説明(一般の方向け)
普段は、自分達は視聴者の顔が見れないため、今回のようなイベントは出会いの機会を作ってくれるという点で貴重とお話されていました。

【ここで自分は急ぎ会場へ移動したため、内容不明】

(こちらがトーク会場 ちょうど踊り場で行われました)

のと鉄道の最後の電車の演出で、信号が青色に変わったけど、これは実際は赤色。
これは関係者からもすぐにツッコミが来た。
けれども最後のあのシーンで、青から赤に変わったらやっぱり違うよね、ということで現在の形になったとのこと。

キャストはかなり難しかった。
特にスイ役の声優さんを決める時には難儀をしたらしく、一度白紙にして検討したらしい。

ここでスペシャルゲストが登場
お忍びで来ていた西村純二監督と岡村天斎監督が登場。
二人を交えてトーク再開

天斎監督は青エクをしながら、片手間でいろはに関わり、やっぱできる人は違うな(笑)という周囲の煽りに対して、
”そんなわけないでしょ”と答えてた。
なんでも自分が関わる時期が当初の予定と違っていたらしく、苦労されたらしい。


西村監督の話題に移り、以降は誰よりもよく喋ってた。(笑)
初めは何話担当でしたっけという話からスタート。
まともに担当回を答えられない西村監督に、しっかりしてくれとツッコミ。
西村監督曰く、担当する回がズルズルと後回しになり、いつが担当回か分からないらしい。

西村監督の話といえば、出て来たのはやっぱりlast tearsの話題。

(どう見ても比呂美……)

あの女の子は比呂美に似てるけれど、比呂美ではないらしい。
なんでも、看板に登場する女の子をどうするかという話になった時、比呂美には似せない事になっていた。
だけど上がってきた絵をみたら比呂美そのまんまだったらしい。
看板も、初めはもっと小さかったんだけど、これじゃあ見えないということで巨大化。
結果、見えなくても良い”監督西村純二”の文字が見えてしまったとか。
あの回は他の人よりも多く枚数を使ってたみたいで、堀川さんに、君はこんなにも使ってるんだよと言われたらしい。
でも、やはり一人一人のモブキャラもきちんと動かしてあげたいと思ってしまうと話してた。

次が17話、プール・オン・ザ・ヒルの演出の話。
崇子の色っぽい描写がみたい人もいるはずだとの思いで、あの回は脚本・コンテを担当したとのこと。
崇子の色気に興味があったかとの問いかけに、会場の拍手まばら(笑)リアルな反応ですねと苦笑い。

ハーモニー演出は本当はするつもりは無かったらしい。
しかし西村監督が、ここの演出はハーモニーと書いていたらしい。
西村さんの気持ちはハーモニーなのだなと思いながらコンテを見て、確かにこの演出はハーモニーだよなと思ったらしく、ここはハーモニーでいく旨を知らせると、ニヤリと嬉しそうに笑ったらしい。

(true tearsやシムーンでもハーモニーは使われていましたね。西村監督はこの表現をよく使用されますね)

最終話も緒花と孝ちゃんのシーンをハーモニーでと思ったらしいけど、これをすると監督西村純二の作品になってしまうからやめたとか。

あと戦闘機の話。
あのシーンは小松空港のF-15が飛んでいる姿を見て思いついたらしい。
しばらく戦闘機の話をしていましたが、ここは自分が戦闘機詳しくないから思い出せませんでした。
ただ、初めは使用戦闘機にセイバーと書いてたらしくて、何年前だよと突っ込まれたみたいなこと言ってた。


次に崇子が乗っている車の話題。
崇子が乗る車は何にしようと話があった時に、やっぱりヒミコでしょうと。
その筋には有名な車らしい光岡のヒミコを押され、写真を見て、確かにこれは崇子っぽいということで決定。
すぐに光岡に取材に行ったとのこと。

しかし中々使う機会がなく、最終話近くで「そういえば出て来てないよね…」ということで登場シーンを急遽用意とかあったらしい。

次に徹の歌の話。
あの曲は”徹の熱い感じと空気の読めないキャラクターを表すような曲”とオファーして出来たらしい。
上がってきたのを聴いて、とてもいい曲だったと。
ただ、ナノライプが来てるのに、そっちの話はしないんですねと笑ってた。
あと、この曲を使用する時の話題もされました。
緒花が徹を結婚式会場まで探しに行ったお話で、緒花とバイクで戻る際、当然バイクのエンジンをかけた時にあの音楽が流れるはず。

だけど、このシーンでこの曲は・・・・・・無いな、ということで流さなかったとのこと。
使うシーンも結構考えたらしい。

最後に安藤監督と堀川社長の挨拶で綺麗に終わったかと思ったら、時間があと15分ほど残ってるということで岡村監督と西村監督が挨拶。
ここで西村監督の口から、岡田麿里さんが打ち上げで号泣してた話が暴露される。
ここまで愛されたアニメはないと号泣されたらしい。しれっとみんな岡田さんに注目していたとか。

最後に花いろがテレビシリーズではないが、さらなる映像化が決定したと発表。
最終回が綺麗に終わったので、どのような内容にするかはまだ決めていないとは堀川社長の談。
桜の季節に報告できれば良いといってトークショウ終了。


【自分が覚えている内容は以上です。抜けている話があれば、コメントしていただければ幸いです。】


true tearsが好きな自分としては西村監督のお話を聞けた事が本当に嬉しかったです。
個人的には声優さんのトークより、監督さんのトークの方に興味があるので、公録に当たらなかった事はラッキーでした(笑)
本当に監督さん達の粋な計らいが嬉しかったです。

後日、お祭りの写真をまとめたいと思います。

2011年6月7日火曜日

【忘備録】Molekelを用いた静電ポテンシャルマップの作成

静電ポテンシャルマップを作成する機会があったのですが、いろいろと試したところ"Molekel"というソフトが使いやすかったので紹介します。

Molekel

Molekelは分子構造を3Dにて可視化するツールで、GAMESSとの相性が良いみたいです。
自分はGaussian09の結果を用いました。
このソフト、かなり描写性能が高いです。
忘備録として使い方を載せておきます。
ちなみにOSはMac OS Xを用いています。


Molekelを用いた静電ポテンシャルマップの作成方法

■ inputファイルの作成
Molekelを用いてGaussian09のアウトファイルからESPマップを作成するには、次の手順が必要となります。

(1) Gaussian09のインプットについて
.comファイルのルートセクションに
pop=(full,ESP)
GFOldPrint
の2つを指定します。
gaussian03ではpop=(full)で十分ですが、09ではpop=(full,ESP)と指定しておかないと、カラーリングが行われないようです。

(2) g09のフォーマットをg03に変換します。
(1)を計算する事で出来た.outファイルをMolekelで使用できるように変換します。
変換には変換用スクリプト“convG09to03.sh”を使用します。
このスクリプトは公式サイトで配布されています。
ターミナル上での文法は
% convG09to03.sh file_name.out file_name.g03
です。
この作業で、拡張子が“.g03”となっているファイルが作成できたはずです。


■ Molekelの使い方
(1) Molekelを起動する
Molekelには32 bitと64 bitのバージョンが配布されているので、計算を行うマシンにあわせて選択してください。

(2) ESPマップの作成
作成した“.g03”のファイルを開きます。
分子が表示された後、
Surfaces → Electron Density を選択します。
Density Matrix、Map Molecular Electrostatic potentialのチェックを選択し、Generateボタンを押せばESPマップが作成できるはずです。

(3) 作成時のオプション
① 範囲の指定
分子を白い線が囲んでいると思いますが、これは描写の範囲を示しています。このボックスに入りきらない軌道は、形が途中で切れてしまうので注意してください。
この大きさを変更するにはBounding Boxのdx、dy、dzを変更してください。ボックスの大きさは計算量にも関わってきますので、無駄に大きくすると計算に時間がかかってしまいます。注意してください。

② 等電子密度表面の指定
Isosurface Valueを指定する事で変更する事が出来ます。

③ 描写量の変更
図の美しさに直結するのがStep Sizeです。この値が小さければ小さいほど、ポリゴンが滑らかになります。目安としては、0.5でPS、0.1以下でPS3のゲームを想像してもらえれば良いと思います。
Step Size = 0.5

Step Size = 0.1


④ 表示形式の変更
Rendering Styleを変更する事で、固体、メッシュ、点描写の3つを指定する事が出来ます。
透過させるにはTransparencyを選択し、Density Matrixの数値を大きくしてください。

⑤ Anti Aliasingの設定
タブのDisplayから3D View propertiesを選択する事で指定できます。
デフォルト設定は0です。10程度にしてあげるとちょうど良いと思います。
Anti Aliasingがかかった状態で分子を回転させると、非常に重くなるので注意してください。

⑥ Depth peelingの設定
詳しくは分かりませんが半透明処理を施す際に必要となる設定のようです。
おそらく、重なっている物体に対して、どれだけのレイヤーを重ねるかを設定しているのだと思います。デフォルト設定は4です。


以上が基本的な使い方です。
ESPのスケールを指定したいのですが、そこらへんはまだ調べ中。
さらに綺麗に加工したいのであれば、Shadersを用いると良いようです。
誰かの参考になれば幸いです。